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【速報】祝!日本ジオパーク認定 土佐清水ジオパーク誕生!

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9月25日(土)に日本ジオパーク委員会により新規認定審査が行われ、土佐清水ジオパークが日本ジオパークに認定されました。

協議会会長のコメント

本日(令和3年9月25日)、土佐清水ジオパークが、日本ジオパークに認定されました。同時に、日本ジオパークネットワークに正会員として加盟することができました。

ふり返れば、7年前の平成26(2014)年に、民間より提案され、地域づくりの方法としてジオパークに取り組みはじめ、目標としていた日本ジオパーク認定への道のりは、決して順風満帆ではありませんでしたが、着実に経験と実績を重ねていき、関係者との連携を深め、こうした取組みが、このたびの認定に繋がったと思います。
世界に誇る私たちの貴重な地質遺産や景観、地域らしさの象徴である黒潮由来の文化や産業など、これらを守り、持続可能な地域づくりに活かす活動が評価されたことを、大変うれしく思います。

認定を新たな出発点として、さらなる発展を目指して、日本国内はもとより、世界に向けてジオパークの魅力を伝えていけるよう、地域住民とともに、また、日本ジオパークネットワークの仲間とともに努力を重ね前進してまいります。

土佐清水ジオパーク推進協議会 会長 泥谷 光信

日本ジオパーク委員会のコメント

申請地域は、地殻変動による地層や海底生物の痕跡、マグマ活動による花崗岩、隆起や風化侵食による地形などの遺産を有する。
この数年で、ジオパークの理念や知識の共有と理解が図られ、その活動内容が大きく前進した。特に、国立公園と連携した拠点施設の整備・運営や、ジオガイドによる質の高いジオツアーの展開、ジオパークの考え方を取り入れた教育現場との学習プログラムづくりや地域防災への優れた取り組みが進められている。
以上のことから、日本ジオパークとして認定する。


日本ジオパーク委員会のWEBサイトはこちら



土佐清水では、2014年より日本ジオパーク認定を目指した活動を行なっており、2017年、2018年と認定申請を行なったものの、見送りとなっていました。
認定見送り後、研究者との連携を深め、地域の地球科学的な価値を整理してきたほか、拠点施設の整備やジオツーリズム、教育活動を充実させ、今年度の4月に、3度目となる認定申請を行ないました。
5月のプレゼンテーション、8月の現地調査を経て、この度、日本で44地域目のジオパークとして、土佐清水ジオパークが誕生しました。
今後も、土佐清水ジオパーク推進協議会では、大地の遺産や地域資源を守り、活用しながら、地域、そして社会の持続可能な発展に貢献してまいります。

↓ 9月25日 認定発表直後の様子はこちら

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審査に関わってくださった方、関係者の皆さん、これまで応援してくださった方、地域の皆さん、本当にありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。


土佐清水ジオパーク概要

名称
土佐清水ジオパーク (英文表記:Tosashimizu Geopark)

運営組織
土佐清水ジオパーク推進協議会

代表者
会長 泥谷 光信

エリア面積
土佐清水市の陸域266.34㎢と土佐清水市が有する海岸線から1㎞の範囲の海域82.02㎢で構成される総面積348.36㎢

エリアのテーマ
―黒潮と共に生きる― 漁師が生まれる大地の物語

エリアの特徴
土佐清水ジオパークは四国西南の端に位置し、日本海拡大期の激動の時代を記録した竜串海岸やマグマ活動が作りだした足摺岬など大地の変動を記録したダイナミックな地質・地形が特徴である。
それらの激動の時代を経てできた大地が、黒潮と出会うことで、命煌めく豊かな自然をもたらし、漁業や節づくりなどの産業と海とともに生きる暮らしを育んできた。激しく変化する大地と黒潮の恵み、そしてそれらとともに生きてきた人々の暮らしを体感することができる。

地質学的特徴
<日本海拡大期の変動を記録する大地>
  土佐清水ジオパークには、日本列島の形成史において重要な事件のひとつである日本海拡大とその後の地殻変動があたえた影響が記録されており、日本列島の成り立ちを理解する上で重要な地質体が存在する。
当地域のほぼ中央に分布する三崎層群には、約1700万年前の日本海拡大期の活発な地震や津波など大地の変動の影響を受けた土砂の堆積の様子やそこに暮らす生物の活動といった生態系を復元するための地質が良好に保存されている。また、足摺岬周辺の足摺岬環状複合岩体は、1600~1300万年前の西南日本の太平洋側で生じたマグマ活動によって形成された火成岩体の一つで、地下のマグマ溜りの浅部の状況が残されており、マグマ溜りで生じていた火成岩が形成される過程について知る手がかりを与えている。
 また、これらの基盤となっているより古い時代にできた付加体や海成段丘をはじめとする隆起地形、風化侵食の結果生じた地形などより新しい時代にできた地形も併せて、様々な時空間スケールにおける変動帯・日本列島の変遷を理解することができる。


  • 2021年度土佐清水ジオパーク構想新規認定申請書はこちら
  • 2021年5月公開プレゼンテーションの様子はこちら
  • 2021年8月現地調査の様子はこちら


この件に関するお問い合わせ

土佐清水ジオパーク推進協議会
TEL 0880-87-9590
MAIL geopark@city.tosashimizu.lg.jp

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