市民公開講座 「人が主役の津波避難訓練」
(一社)土佐清水ジオパーク推進協議会は土佐清水市との共催により、市民公開講座「人が主役の津波避難訓練」を開催します。
11月5日は日本が提唱し国連が採択した「世界津波の日」
巨大地震がもたらす津波から避難するには日ごろの心構えが大事
この講座を通じて一人一人が津波避難を考えよう
※「世界津波の日」は、安政南海地震が発生した嘉永7年11月5日(旧暦)にちなみ、2015年の国連総会で採択されました。
日 時: 2023年11月5日 13:00~15:00 (12:00開場)
場 所: 土佐清水市立中央公民館 3階 多目的ホール
講 師: 矢守克也 京都大学防災研究所教授
講師略歴:
- 京都大学防災研究所教授。
- 博士(人間科学)、専門は防災心理学、社会心理学。
- 大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得退学。
- ウィーン環境大学客員研究員などを経て現職。
- 津波避難訓練支援アプリ「逃げトレ*」を開発。
- 現在、日本災害復興学会会長、地区防災計画学会会長、自然災害学会副会長などをつとめる。
*「逃げトレ」は、津波ハザードマップや津波到達時間を提供し、移動中の訓練者の現在位置や経路、スピードなどをGPSで記録し、訓練結果を判定するスマートフォンアプリです。
スケジュール
13:00 開会挨拶
導入「稲むらの火で考える津波避難に必要な情報」
(一社)土佐清水ジオパーク推進協議会 事務局長 土井恵治
安政南海地震の際、稲むらに火をつけて村人の避難先を示したという故事を振り返りつつ、津波警報など津波避難に必要な情報の現状についてお話します。
13:20 講演「人が主役の津波避難訓練」
京都大学防災研究所 教授 矢守克也
「人が主役の津波避難訓練」がテーマです。地震・津波は恐ろしい災害ですが、しっかり備え、早く安全な場所に逃げれば、命を守ることができます。避難訓練も、津波に対する備えや対策の柱の一つです。ところが、現実には、シナリオがあらかじめ全部決められていて、実際に逃げることになる人が何も判断していない訓練が行われていたり、訓練のハードルが高すぎて、災害時要支援者など、本来、一番参加してほしい方々が訓練に参加できていなかったりします。こうした課題の解消を目指して私たちなりにチャレンジしてきた「人が主役の津波避難訓練」についてお話しします。
14:50 質疑応答
15:00 閉会