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【イベント案内】キミも石碑ハカセになろう!

石碑に隠された自然災害の謎を解き明かして未来へ備えよう!

土佐清水市内の石碑の「謎」をデジタル技術で解明し、学ぶプログラムです。

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イベント情報

日 時  2025年7月13日(日)9:30~15:30

場 所  竜串ビジターセンターうみのわ

対 象  小学5・6年生~中学3年生(保護者同伴可)

定 員  15名(先着順)

参加費  無料

主 催  海洋研究開発機構 高知コア研究所

申込方法 こちらのサイトからお申込みください。→ https://www.jamstec.go.jp/kochi/j/hiratoki2025-1/

申込締切 6月30日(月)

【特別インタビュー】 キミも石碑ハカセに!

谷川 亘 先生(海洋研究開発機構 主任研究員)

石碑イベント_講師写真.png

 私は、海と地震の研究をしている海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者です。東日本大震災発生当時、青森県の八戸港に着岸していたJAMSTEC の地球深部探査船「ちきゅう」の中で出港に向けた準備をしていたところ津波に襲われました。2 分間にもわたる長い横ゆれ、迫ってくる津波、打ち上げられた船、見るものすべてが初めての経験でした。

その後数日間は、もぬけの殻になってボーっとした日を送りました。その時に感じたのは、自分は高知県に住んでいながら、過去の南海地震の被災状況をほとんど知らないということでした。

差し迫る南海地震について無知のままではいけないと感じ、改めて資料をたどると、県内には南海地震を記録する石碑が多くあることが分かりました。しかし、その先人の知恵が十分に活用されていないもどかしさも感じました。そこで、石碑に記述されている災害記録や教訓をより多くの人に知ってもらい、将来へ保全していくために石碑を3 D デジタル情報として保存する活動を始めました。カメラで撮影した写真を数枚合成し形状を復元できる3D デジタル技術は今や身近な存在になりつつあります。

 このプログラムでは、みなさんと最先端の3 D デジタル技術を通して石碑をひも解き、地震や台風等で発生した災害についての理解をより深めることを目的としています。

市内には驚くべきことに江戸時代から最近までの地震と豪雨災害の記録を残す多種多様な素晴らしい石碑があります。過去に発生した自然災害を深く学ぶことは、自分の命や住む街を守っていくために大いに役立ちます。ぜひ私たちと一緒に『石碑ハカセ』を目指しませんか?(この記事は「広報とさしみず令和2年11月号」に掲載されたインタビューを再掲したものです)

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