11/22開催|竜串海岸と火星にある まんまる石のヒミツ
竜串海岸には不思議な茶色い石がたくさんあります。これらの石はコンクリーション(ノジュール)と呼ばれ、近年火星にも同じようなものが存在することがわかりました。このコンクリーションのヒミツについて 高知大学 長谷川 精先生による講演・野外講座をうみのわにて開催いたしました。
今回の講師のご紹介
長谷川 精(はせがわ ひとし)先生
高知大学 理工学部 地球環境防災学科 講師
東北大学理学部地学科卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)
名古屋大学博物館特任助教などを経て、2017年、高知大学赴任。
専門は古気候学・惑星地質学
講演会
- コンクリーションとは?
- 竜串海岸に見られる様々な形状のコンクリーションの成り立ち、違いは?
- 火星との関係性は?
など、火星とも比較できる竜串海岸のコンクリーションの''ヒミツ''について、地球科学のおもしろさを交えて講演してくださいました。
竜串海岸や世界各地にある まんまる石(コンクリーション、ノジュール)のお話から始まり、近年火星でも発見された まんまる石(ブルーベリー、球状ノジュール)、さらには鉄コンクリーションから火星の環境変遷史や生命の痕跡を探るお話まで、解りやすく解説していただきました。
講演のあとは外に出てフィールドワーク!
野外講座
いざ竜串海岸へ!
まんまる石を観察するのに潮汐の具合もちょうどよく、天気にも恵まれました。
さっき、講演で学んだことを現場の実物の前で解説していただける! フムフム、よく解ります。
ここは、まんまる石(コンクリーション、ノジュール)の集まったものがきれいに見える場所。
参加者の方々も興味津々。先生の説明も力が入ります。
竜串海岸はいつ見ても迫力満点!中央に一列に並んでいるのもコンクリーション。
これは、スナモグリという生物の巣穴の生痕化石(オフィオモルファ)。
鬼のこん棒のようなコンクリーション。棒の部分はスナモグリの巣の生痕化石。
コンクリーション化したあと中身が削れて、ふくらんだ風船みたい。
最後は「まんまる石」ポーズで記念撮影!
みなさま、楽しみながら知識を深めていただけたようでよかったです。
ありがとうございました!