土佐清水の地面の下がどうなっているかイメージできる絵が欲しい！そう思い立って、「土佐清水の大地」を描きました。

 今回は、「土佐清水の大地」がどのようにできたのかをお話しします。

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登場人物紹介

ジオパーク少年

最近、ジオパークについて知ってから、ジオパークに興味津々。

　

　

ジオパーク専門員　冨永

土佐清水ジオパークの専門員。土佐清水の地面のようすを知ってほしいと思い、「土佐清水の大地」の絵を完成させた。

　

　

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「土佐清水の大地」に描かれている物事の解説は、前の記事「土佐清水の地面の下はどうなっている？」をご覧ください。

　

　

土佐清水の大地ってすごい絵でねぇ。どうやって描いたが？

 　

　

土佐清水の大地は、これまでに土佐清水を調査した地質学者が作成した 地質図 （ ちしつず ） と 地質断面図 （ ちしつだんめんず ） という図を基にしているよ。 地質図 （ ちしつず ） は、平面の地図上に岩石の分布を色で示した地図なんだ。 地質断面図 （ ちしつだんめんず ） は、 地質図 （ ちしつず ） を元に大地を垂直に切った切り口の様子を示した図だよ。

　

　

岩石の分布ってどうやって調べるが？

 　

　

地質学者は、 地質図 （ ちしつず ） をつくるために調査範囲を隅から隅まで歩き尽くすんだ。そうしてそこに出てくる岩石の種類、地層の傾き、地層の特徴などを調べていくよ。先輩地質学者の話を聞くと、イノシシやクマなどの恐ろしい動物に出くわしたり、暗くなって帰れなくなってしまい山で一晩明かしたりすることもあるそうだよ。幸い、私は帰れなくなったことはないけど、シカやイノシシはしょっちゅう見かけたよ。

 　

地質図 （ ちしつず ） を作るのって、大変ながやね。

 　

　

地質に関する資料を集めて「土佐清水の大地」を描こうと思った時に、ただの 地質断面図 （ ちしつだんめんず ） ではしっくりこなかったんだ。そこで、 地質断面図 （ ちしつだんめんず ） を感覚的に見えるように手を加えていったんだ。

　

　

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「土佐清水の大地」ができるまで

 

①地形を感覚に合わせて

通常の 地質断面図 （ ちしつだんめんず ） は、水平方向の距離と高さの比率を実際の地形に合わせるか、もしくは高さを2倍、３倍…と強調した断面を描くことが多いです。しかし、これでは低い土地の高低差が潰れてしまったり、山が不自然にとがってしまったりして、見ている人の感覚から離れてしまいます。「土佐清水の大地」では、標高の低いところは高さを約５倍に大きく強調し、標高の高いところは高さの強調を約2倍に抑えるようにして、見ている人の感覚に合わせました。

②断面図を重ねて

地質断面図 （ ちしつだんめんず ） は通常、大地をまっすぐな1本の線で切ります。しかしそれでは、皆さんに見ていただきたい、土佐清水ジオパークのみどころや皆さんが住んでいる街並みが表しきれません。そこで、 地質断面図 （ ちしつだんめんず ） を何個も重ねて、見せたいものが見られるように、そして山がいくつも連なっている様子が再現できるようにしました。

③地層の模様を感覚に合わせて

通常の 地質断面図 （ ちしつだんめんず ） では、岩石の分布の塗り分けに水玉や縞々など単純な模様を用います。「土佐清水の大地」では、実際に海岸で見られる地層の模様を真似して模様をつけることで、地層の特徴が感覚的にわかるようにしました。

④最後に楽しい絵に

最後に、大地と人々の生活の関係がわかるように、土佐清水で目にする様々なシンボルを加えていきました。学術的になるほど！と思えるだけでなく、見ていて楽しい絵になってくれれば嬉しいです。

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「土佐清水の大地」は、土佐清水ジオガイド等の土佐清水の魅力を発信し地域を盛り上げる活動に、自由にお使いいただけます。ただし、以下のことを守ってください。
・図中の土佐清水ジオパークのロゴマークは削除しないでください
・土佐清水ジオパーク制作とわからない形で使用しないでください
・その他、公序良俗に反する活動には使用しないでください
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